冬鳥の詩

+ 夢と妄想で綴るお話 …

Archive [2009年12月 ] 記事一覧

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Battle Mermaid 50

 地下。 閉鎖された空間。 窓ひとつなく、埃にまみれた薄暗い部屋に、ネスとアデットがいた。 アデットは埃を軽く払い、ネスに椅子を差し出す。 ネスはその椅子を受け取り、深々と腰を掛けた。  「……で、ここに来るって事は何か聞かれたくない話でもあるのか?」 埃っぽい部屋を見渡しながら言うネスに、アデットは少しだけ考えて口を開く。  「……お前、あのお嬢ちゃんと何処で知り合ったんだ?魔国か?」 緊迫した雰囲...

Battle Mermaid 51

 ネスが地下から上がってくる、少し前―――… カランカランと鈴の音を鳴らし、扉が開く。 開いた扉から吹き込む風と共に、白銀の髪を揺らしながらハクがギルドへと入った。 リンゴジュースを飲んでいたシェリルは、ギルドの空気が一転するのを感じる。 不思議に思い辺りを見回すと、談話こそしているものの、 警戒する様な視線で何人もの男達がハクを盗み見ていた。  (……?……空気がピリピリしてる……。)  「……おい。」  ...

+ Battle Mermaid 奪い合ってみた +

 + Battle Mermaid + 奪い合ってみた +  ハクとネスがシェリルを奪い合ってみた。  ※以下の警告を軽くスルー出来る御方のみ、先へとお進み下さい。   ・ハクとシェリルは恋人設定   ・裏切られた感のある結末   ・奪い合うって言うより、ただの口喧嘩   ・一番可哀想なのはアデット   ・一部人格崩壊気味なところあり……っていうか、全体的に崩壊気味   ・本編のイメージ?そんなの関係ないぜ!!   ・追...

Battle Mermaid 52

 嬉しそうに自分の髪に付いた髪飾りを触りながら、 シェリルはリンゴジュースへ口を付ける。 そんな様子に、ハクはちらりと視線をやり、シェリルの満面の笑みを盗み見た。  (髪飾りひとつでそんなに喜ぶもんなのか……。  女って単純なんだな…………そういや、こいつの名前って何だっけ?  ネスが何か言ってたな……シェルターだっけ?……いや、違うな……。  まぁ、今更聞くのもあれだしなぁ……ネスが戻ってくるまで待つか。) ...

Battle Mermaid 01

- 第二章 : 鎮魂歌では眠れない - 初めて興味を持ったのは『鮫』 鋭い牙に、敵無しとばかりに悠々と泳ぐ様には、感動すら覚えた。 次に興味を持ったのは『鯨』 巨大な体で大海を悠然と舞う心優しい生き物に、綺麗な青色の瞳は釘付けになった。 次に興味を持ったのは『太陽』 青い海をオレンジ色の光で温かく染める遠い存在に、訳も分からず涙したことがあった。 次に興味を持ったのは『船』 巨大な鉄の固まりが浮くとい...

+ 魔王一ヶ条 + 始めに +

 + 魔王一ヶ条 +  腐敗が進む世界、【魔界】  長きに渡り戦いを繰り返してきたこの世界。  しかし、ある悪魔がこの荒れ果てた魔界を統治した。   魔王 ――― ルシル=イブリース  彼のおかげで魔界の大きな戦争は起こらなくなった。  魔界に、平和と平穏が訪れたのである。  だがしかし―――…そんな安寧な魔界を再び揺るがす事態が起こった…… + * + * + * + * + * + * +  も く じ  + * + * + * + * + * + * +...

魔王一ヶ条 物語紹介

 魔王一ヶ条 + 物語紹介  なんの計画性もなく始めちゃったお話です。  終わるかどうかも分からない、気まぐれで綴られるお話です。  更新ペースは曖昧で、不定期なお話です。   今日更新されてるかな?あ、やっぱされてないや~あはは~。   ってか、これ終わるの?終わらなさそ~だけど、まぁいいやぁ♪  くらいな超軽いノリをお持ちの方のみのご入場をお待ちしております(汗)  このお話はファンタジーコメディで...

Battle Mermaid 02

  「こんにちは。えっと……シェリルちゃん……だっけ?」 ハクとネスが消えるのを待っていたかの様に、二人の男がシェリルの傍へと近付く。 恐持てともとれる無口な男と、軽薄そうにへらへらと笑う男。 シェリルは見知らぬ男達を前に不思議そうな顔を浮かべ、小さく首を傾げた。  「そうですが……何か?」 純粋無垢な美しい青色の瞳はしっかりと二人を捉える。男達の不審な笑顔さえも。  「……あの……?」 まるで値踏みするか...

迷惑なコイモノガタリ + 三周目

    リレー小説二週目  担当 筱  日時 12月05日  お題 ラブコメ・ファンタジー さてさて、いよいよ佳境に入ってまいりました! 上手く繋げられる様、頑張りますですよ~ッ!! 次は黒宮様、パスでぇぇぇぇっす!!(*ノ´д`)ノ...

魔王一ヶ条 人物紹介

 魔王一ヶ条 + 人物紹介  + アルグ=イブリース    魔神種    銀の髪に赤目を持つ、作者の趣味の結晶で生まれた子。    背に大きな大剣を背負い、その大剣を軽々と振り回せる程の腕力を持つ。    とても強いのだが、イザナにだけはどうしても勝てない。    悪魔のくせに、まともな性格をし、そのおかげで日々非常に苦労している。  + イザナ=ビシュヌ    有翼種    黒の長髪に金色の瞳を持つ、超...

魔王一ヶ条! 01

+ Prologue +【 魔界 】空は常に妖霧に覆われ光りを通さず、大地は枯渇しひび割れ、所々に点々と存在する泉は紫色に変色し、毒を帯びる。草木は枯れ果て、到底生き物が生存出来る場所ではない。だが…そんな魔界を楽園とする者達がいた。悪魔や魔獣、死霊等である。彼等は廃れきった魔界で、何かに縛られることもなく、自由に生きていた。だが、自由を得るだけでは物足りなくなった者達は、他種族を巻き込む争いを引き起こし始めた...

Battle Mermaid 03

 両手を広げる無口な男の下へと、シェリルはゆっくりと歩く。 ネスはその光景に絶句し、ハクは一切視線を合わさなかった。  「……。」 シェリルは無口な男を前に、ピタリと静止する。 無口な男は不思議そうに首を傾げ、再び優しげな微笑みを見せた。  「……どうしたんだ?ほら、おいで。俺らと組もう。」 その言葉を引き金に、シェリルは二人の男へ深々と頭を下げた。 男達は目を見開き、その場に固まる。シェリルは震える...

+ 本気のカイト兄さんカッコよ過ぎです! +

最近、何だかくってりしてる感じ。(?)冬だからぼんやり気味なのかもしれない。以前の様に小説を止めようとは思わないだけマシだけど!最近、ニコニコ動画見るのにハマってます。そこで見つけた【時忘人】に魅かれました。カイト兄さんめっちゃカッコいいよ――――――――ッ!!!超惚れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!これがカイト兄さんの本気なんだねっ!!こういうの聞いてると、創作意欲がわいてきます。着歌フル出ないかし...

Battle Mermaid 04

 賑やかな朝食を終え、シェリル、ハク、ネスの三人はカウンターに座っていた。 ハクが酒をあおりながらアデットへ聞く。  「仕事ないか?」  「……お前は、飯か仕事かしかねぇのかよ……。  たまには『いい天気だな』の一言でも言ったらどうだ?」  「あいにくの曇り空ですね。って事で、仕事。」  「ほんっと可愛くねぇ奴……。」 相手にする気すらないハクの態度に、隠すことなく深い溜息を漏らす。 アデットは依頼の書...

魔王一ヶ条! 01

+ 第一章:崩落の始まり +魔界歴 43,028年荒れ果てた魔界では今、戦争が起こっています。有翼種と獣人種、そして死霊種を巻き込んだ派手な争いです。魔界に住む者達の戦い…  【 魔界総戦争 】と名付けられたこの戦いは、過去幾度も起こり、今回で32,012回目だといいます。第32,012次魔界総戦争…いつもは数日で終わる戦争なのですが、今回はやけに長引いたが為、魔界の王たる存在がついに立ち上がりました。魔王は己が自ら武器を...

Battle Mermaid 05

 ハクと別れ、シェリルとネスは12時までの予定を立ててギルドを出た。 まずは薬品を買い出し、次に一日分の食料。 後は適当に過ごして12時に正門へ……といった内容で、5分と掛からずに予定は決まった。 予定通り、シェリルとネスは薬屋に向かう。 そこそこ値の張る商品を何の躊躇いもなく値段すら見ずにネスはカゴに放り込んでいった。 シェリルはそのカゴすら持たせてもらえず、ただ大人しくネスの後ろを付いて行く。  「...

魔王一ヶ条! 02

イザナと別れた後、そそくさとシャワー室に潜り込み、のんびりと気持ち良さそうに汗を流します。シャワーから上がり、体を適当に拭き、髪を乱暴に拭き上げるアルグ。絶対髪傷むと思うんですけど、彼は気にならないようですね。 「………。」あ、ちょっと優しく拭いてます。やっぱり気になるみたいです。……男の癖に。 「………性差別反対。」悪魔が何言ってるんでしょうか?私には何も聞こえません。暑さのあまり、しばらく上半身裸、下...

Battle Mermaid 06

  「大人しく出てくるなら話しくらいは聞いてやる。  出てくる気がねぇなら……問答無用であの世行きだ。さぁ、どっちがいい?」 ハクの鋭い視線が宙を彷徨う。 低く、威嚇する声は周辺の家々を伝い辺りに響いていた。 シェリルは未だ状況を解す事が出来ず、 ハクに庇われながらきょろきょろと青色の瞳を忙しく動かしていた。  (どうしたんだろう……?ネスがスラム街には近付いちゃいけないって言ってたけど、  もしかし...

+ 愛を貰った +

 卯月様から『愛』を頂きましたよ! ……あ、愛じゃない……?い、いや、私が愛だと思っているからそれでいいのだ!!(何 追記よりバトンでっす。 10人に送るバトンだったりするので、出来ない方はスルーしてやって下さい!...

Battle Mermaid 07

 一人の男が奇声を発してハクに襲い掛かった。 右手に鈍く光る錆びたナイフを握り締め、捉えたとばかりに切り掛かる。 だが、ハクはひらりとそのナイフをかわし、紺色の剣の柄で男を殴り倒した。 鈍い音と、男の倒れる音が辺りに響く。  「……こいつだけか?ほら、てめぇらはどうすんだよ。」 ハクとの力の差と、男の伸びた姿を確認した男達は、 まるで闇に隠れるかの様に、身を少しずつ引いて行く。 ハクは小さく溜息を吐...

Battle Mermaid 08

 目的地に着いたハクは、煉瓦で出来たボロい建物の中に無言で入って行った。 シェリルはそれに続いて行っていいのか分からず、外で待つことに決めた。 ゴロゴロと転がる煉瓦のひとつに腰掛け、顔を膝に埋める。  「……はぁ……」 無意識に出る溜息。シェリルは敵を見る様なハクの視線を思い出し、深く落ち込んだ。  (何やってるんだろう……私……。  私はただ、ハクを見たいと思ってここまで来た……。  いつの間にか傍にいた...

Battle Mermaid 09

 肌寒いスラム街。 家に設置されていたであろう窓など、どの家も破壊され、壁は崩れ穴が開く。 そんな荒れ果てた場所の一角でシェリルとハクは仲良さげに眠っていた。 ハクは壁にもたれかかり、シェリルはハクの膝の上で惰眠を貪る。 だが、そんな気持ちの良い睡眠は、一人の男のせいで崩れる事になった。  「……。」 男は眠る二人の前に立ち、じっと見つめ、ゆっくりと膝を落とす。 そして―――…   むぎゅッ ハクのほっ...

Battle Mermaid 10

 ハクとネスは正門に到着していた。 相変わらずシェリルはネスの腕に甘えて眠っている。 ハクの両手には荷物が握られ、肩にも鞄を掛けさせられていた。  「ハクの荷物持ち姿なんざ初めて見たぜ?」  「……てめぇが持たせたんだろうが……。」 眉を寄せるハクに、くすくすと笑いながらネスは楽しそうにしている。  「遅刻する奴が悪い。」  「……お前のその腕の中で脳天気に眠ってる奴のせいだ。」  「シェリルのせいにす...

+ 愛しのサンタクロース + 始めに +

 Battle Mermaid - 愛しのサンタクロース -  クリスマスイベント!!  やっちゃいたいと思いますッ!!!!!  短編小説を目指してはいますが、短編といえど長いので、お気をつけ下さい(汗)  んでは、注意事項です★  ・本編とはまったく関係ありません。  ・本編には出てこない人物も出てきます。  ・ハクとネスが暴走中。  ・暴走は止まりません。  ・アデットが可哀想なのはお約束。  ・少しだけBLっぽい...

愛しのサンタクロース 01

 12月25日 ―――… クリスマス 午前10時、街中は賑やかなムードが漂い、木々には電球が装着され、クリスマス一色。 雪が静かに降り積もり、何とも美しいホワイトクリスマスだった。 そんなムード溢れる中、いつもなら何ら変わらない皇国『リムドア』冒険者ギルドが、 今年は少しだけ違っていた。  「アデットさん、こんな感じでいいですか?」 シェリルが可愛らしいエプロンを着、カウンター内で作業をしていた。 とろとろ...

Battle Mermaid 11

 充分過ぎるほど魔国『ユグドラ』を歩き回ったティスタは、 木造で出来た落ち着きあるカフェテラスでのんびりとティータイムを過ごしていた。 肌寒さは否めないが、柔らかく降り注ぐ太陽の光が気持ち良い。 アンデッドと化したティスタにとっては丁度よい気候であった。  「はぁ……美味しい。ふふっ……今頃イルイは大変なんだろ~なぁ♪」 可愛らしい顔で、苦労しながら密航するイルイの姿を思い浮かべる。 心の底からの楽し...

愛しのサンタクロース 02

 アデットが切れた電話から2時間後、12時丁度に、ギルドの扉が開き二人の男が入ってきた。 黒い短髪に金色の瞳を持つ精悍な顔立ちをした体格のよい男と、 白銀の長い髪を適当に下の方で結わえ、深海の様に深い青色を持つ美麗な顔立ちをした男が、 寒さに身を凍えさせながら文句を言い合っている。 そんな二人に、アデットは苦笑を浮かべながら言った。  「おかえり、ハク、ネス。」 その言葉に先に反応したのはネスだった...

Battle Mermaid 12

  「あら、ノックだなんて珍しいわね。はいはい、開いてますよ~?」 メディアーザは扉に向かって少しだけ大きな声を出す。 それに反応したのか、扉がゆっくりと鈍い音を立てて開いた。 酒場が一気に静まり、全ての視線がノックをした相手へと注がれる。 そこには可愛らしい中性的な顔立ちをした男がいた。 歳は15程。白い髪に深緑のとろんとした瞳を持つ人物―――…ティスタだった。  「あらあら、可愛らしいお客さんねぇ?...

愛しのサンタクロース 03

  「皇国『リムドア』ギルド、現在新規生募集中ですッ。  一緒に冒険しませんか?皆さんとお友達になりたいですッ是非入って下さ~いッ!」 ギルド前でそう叫び続けるシェリル。 そしてその目の前には―――…  「嘘だろ……」 ハクが思わず口に出す程の行列が出来あがっていた。 その光景には、ネスも思わず目を見開く。 シェリルは一人一人丁寧に対応しながら、受付を済ませていく新規冒険者に笑顔を振りまいた。  「あり...

Battle Mermaid 13

    トゥルルルルル …… トゥルルルルル …… トルルル  ガチャッ  『はいはい、こちら皇国『リムドア』ギルド。店主のアデット=リデアです。  どちらさんでございましょう?』 聞き慣れた声。 その声に、メディアーナは震えた自分の声を抑え、現状況を報告しようと口を開く。  「こちら魔国『ユグドラ』ギルド店主……メディシス=アーザ。  アデットさん……。」  『おう、どうしたメディ。なんか暗いぜ?何なら俺が今から慰めに―――…』...

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プロフィール

筱

Author:筱
初めまして。
管理人の筱 - シノ - と申します。

現在

『Battle Mermaid』

を綴っています。

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