冬鳥の詩

+ 夢と妄想で綴るお話 …

Category [+ Battle Mermaid + 長編 + ] 記事一覧

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+ Battle Mermaid + 始めに +

 + Battle Mermaid +  異世界 『 グァンデル 』  皇国 『リムドア』 、魔国 『 ユグドラ 』 。  争い絶えないふたつの国。  その戦争で生まれたひとつの災厄……。  災厄は『グァンデル』を呑み込もうと、猛威を振るった―――… + * + * + * + * + * + * +  も く じ  + * + * + * + * + * + * +  + 物語紹介 +  + 人物紹介 +  + Prologue +    01 + 02 + 03 + 04  + 第一章:楽園から死の国へ +    ...

Battle Mermaid 物語紹介

 - Battle Mermaid 物語紹介 -   皆様は人魚姫というお話をご存じでしょうか。   簡単に説明しますと ―――…   【 ある人魚が、15歳の誕生日を機に昇っていった海の上で、   船の上にいる美しい人間の王子を目にします。   嵐に遭い難破した船から王子を救い出した人魚は、王子に恋をしてしまいました。   人魚姫は海の魔女の家を訪れ、   声と引き換えに尻尾を人間の足に変える飲み薬を貰います。   ...

Battle Mermaid 登場人物紹介

 - Battle Mermaid - 人物紹介 -   + シェードアディ=リーンフォードリューカス=ルールゥアウンレイド (通称:シェリル)    人魚の王、ガドットの娘。    五人姉妹の末っ子として生まれた。現在15歳。    深緑の長髪に、青色の瞳を持つ、可愛らしい人魚。    母親譲りの、非常に強い魔力を持つ。    ある嵐の日に、見知らぬ男を助けて以来、人生が変わる。   + ハク=リンウェイ    災厄の被害者...

Battle Mermaid 序章 01

 - Prologue … - 【 碩暦(セキレキ) 4,385年 ―――… 皇国『リムドア』と魔国『ユグドラ』との、第十二次 剣魔大戦争勃発。 皇国『リムドア』 … 死傷者約 20,418人 魔国『ユグドラ』 … 死傷者約 15,749人 勝利は魔国『ユグドラ』となった。 碩暦(セキレキ) 4,387年 ―――… 皇国『リムドア』と魔国『ユグドラ』との、第十三次 剣魔大戦争勃発。 皇国『リムドア』 … 死傷者約 10,218人 魔国『ユグドラ』 … 死傷者約...

Battle Mermaid 序章 02

 外に出た男は顔をしかめた。 晴天だったはずの空には分厚い雲が掛かり、今にも嵐を呼びそうである。 現に、風は強まり、海は荒れ、小雨が降ってきていた。 男が立っている場所は船上。皇国『リムドア』の出身である男は、 ある目的の為に大海を隔てた向こう側にある魔国『ユグドラ』へ渡っていた。 先程までは日の光を浴び、大鳥が気持ち良さそうに空を飛び回っていたのだが、 今では鳥はおろか魚の気配すらない。  「……...

Battle Mermaid 序章 03

  『グァルルルル……』  『ギィイイッ……イイイイ……』  『ガァァアゥアアアア……』  『グルル……ゥゥウウウウウ……』 雨が降る。少しずつ少しずつその雨は強さを増した。 そんな中、甲板に響く複数の不気味な声。船員達の顔が思わず引き攣った。 船に灰色の錆びた様な手が掛かる。 『それら』はゆっくりと甲板に這い上り、腐れた体を露わにしていった。 見紛う事もない、アンデッドだった。 アンデッドは数にして十匹。対...

Battle Mermaid 序章 04

 不利だと思われた戦況はあっという間に覆った。 ハクの剣の腕前は皇国に仕える騎士クラスだと、船員達は褒め称える。 だが、当の本人はその褒め言葉に全く興味を示さず、ただ迫るアンデッドを淡々と切り刻む。 紺の剣は防御に。朱の剣は攻撃に。 朱の剣で切り刻まれたアンデッドは、一太刀浴びたその瞬間、ものの無残に燃え上がり、 復活する事無く叫び声を上げながら、灰となっていく。  「兄ちゃん、すげぇじゃねぇか!...

Battle Mermaid 01

 - 第一章 : 楽園から死の国へ - 外は荒れ狂う海。 対照的に、海の奥底は静かで穏やかなものだった。 色とりどりの綺麗な魚達が気持ちよさそうに泳ぎ、海藻がゆらゆらと揺れる。 そんな中、淡い光を放つ海藻の散りばめられた洞窟に、六人の人魚が居た。 一人は何とも貫禄のある人魚。王冠をかぶり、大きな椅子に鎮座する。 全ての人魚を取り纏める、人魚達の王……ガドット。 そのガドットの周りを楽しそうに泳ぐ、可愛ら...

Battle Mermaid 02

 洞窟から出たシェリルは大きな岩場に腰掛けていた。 綺麗な青色と緑色の混ざったきらきらと輝く尾をゆっくりと振り、ぼんやりとしている。 シェリルは姉妹の中で一番愛らしいと言われている人魚だった。 美しい深緑の腰まである長い髪に、澄渡った海と同じ青い瞳。 くりくりとしたその大きな目は、見る者の心を一瞬で奪ってしまう。 喋るだけで歌っているのと勘違いしてしまいそうな優美な声は、すとんと心に落ち、 聞いて...

Battle Mermaid 03

 シェリルは慌てて洞窟内へと体を滑り込ませた。 息切れしながら現れたシェリルに、父であるガドットも、姉達も目を見開いて驚く。 長女、リアナが驚いた表情から優しい笑顔へと顔を変え、シェリルの背を擦って言う。  「そんなに慌ててどうしたの?」 リアナに続き、三女のミィディもシェリルの傍へ寄った。  「あっ、もしかして、お父様にお願いしたい事が出来たとか?」 冗談交じりに言ったミィディの言葉に、シェリル...

Battle Mermaid 04

 シェリルは先程寝そべっていた岩場で悲嘆に暮れていた。 目を真っ赤にして啜り泣き、先程の男へと思いを馳せる。  (別に戦うわけじゃないのに……ただ、あの人を間近で見ていたいだけなのに……。  苦しい……会いたいよ……声が聞きたい、瞳を見たい……一度でいいから……。) 元より好奇心は強かった。 人間に憧れを抱いた事もある、見知らぬ陸に上がりたいと思った事もある、 海の中でも探検と称して色々な場所を見て回った。 ...

Battle Mermaid 05

 魔女の家は奇妙な小瓶や、奇妙な生物で溢れ返っていた。 目玉がぎょっと飛び出した奇形の魚、何の薬なのか分からない真っ赤な血の様な液体、 ぐつぐつと煮だつ黒くどろどろとした所々固形な奇妙な物。 そして、耐えがたい程のにおい。 シェリルは鼻をつまみ、どんどん進んで行く魔女の後を追う。 鼻をつまむシェリルを見、魔女は小さく笑った。  「ふへへへ……臭いかね?薬品のにおいだからねぇ……勘弁しておくれ。」 魔女...

Battle Mermaid 06

 シェリルは失った右目から真っ赤な血を滴らせながら、ただひたすら泳げる所まで泳いだ。 魔女の家から出来るだけ遠くへ離れる為に。  (痛い……っでも、逃げなきゃ……早く……遠くに……!) 右目を押さえ、泳ぎに泳ぐ。 道中、血の臭いを嗅ぎつけた鮫に二度襲われたが、いつもの事だと泳ぐスピードを上げ、 鮫をまいて逃げる。陸に近い所まで逃げおおせ、 陸へと顔を出す岩場によじ登りその身を預けた。 水中とは違って、重力...

+ Battle Mermaid で遊んでみた +

 以前、雛鳥の巣でも紹介しました、  【 二つ名メーカー 】 なるもの。 Battle Mermaid で近々出演予定の皆様に、二つ名を与えてみたいと思います★ そ・れ・と  【 予言詩メーカー 】 なるものもあったので、こちらと併用でやってみます! さてさて、どうなるやら……♪...

Battle Mermaid 07

 夜。 窓から見える景色は闇に包まれ、空には月や星が満天の空を彩る。 そんな中、シェリルはゆっくりと目を覚ました。 足がずきずきと痛み、右目が締め付けられる様な痛みを発する。 辺りを見回すと、モリや網、籠等の道具が綺麗に纏めて置かれ、 自分が横たわっている隣には、柔らかな火がぱちぱちと音を立て、小さく燃えている。 その周りには串に一本刺しされた魚がいい匂いを漂わせ、焼かれていた。 木製で出来た温か...

Battle Mermaid 08

 ネスはシェリルが落ち着いた頃を見計らい聞く。  「シェリルは何であんな岩場に?」  「あ、私は人―――…」  「……人?」 人魚で……。そう言いそうになって慌てて言葉をつぐんだ。 魔女の言葉がシェリルの脳内を呪文の様に駆け巡る。  ― 人魚だとばれれば、足下から腐っていくからね。 ― シェリルの体がぶるりと震える。 その様子を見たネスは優しく微笑み、再びシェリルの頭をわしゃわしゃと撫で回した。  「言いた...

Battle Mermaid 09

 小さな声で語られるシェリルの話を黙って聞くネス。 聞き終えた時には月は傾き、時刻は0時を過ぎてしまっていた。 ネスはシェリルに聞いた話を頭の中で纏め、言う。  「つまり……シェリルは船で出会った男に恋をして、追い掛けて来たと……。  しかも名前以外分からず、何の情報も無しに……か……。」  「は……はい……。」  「一途だねぇ……。一途なのはいい事だと思うが……無謀って言葉も当てはまる。  何であんな岩場で転が...

Battle Mermaid 10

 そこまで語り終え、ネスはちらりとシェリルを見やる。 シェリルは眠たそうな目を必死に開き、懸命にネスの話に聞き入っていた。 ネスは苦笑を浮かべシェリルに聞く。  「眠たいなら、明日でもいいぞ?」 ネスの気遣いに、シェリルは急いで首を左右に振った。  「大丈夫です、続けて下さい。」  「そうか……眠たくなったら言えよ?」  「はいっ」 シェリルの頷きを確認し、ネスは数回深呼吸を繰り返し再び話し始めた。...

Battle Mermaid 11

  「多分、シェリルが探してる男は……『ハク=リンウェイ』の事だろうな。  綺麗な白銀の髪に、深海みたいな色した瞳を持つ、背の高い、  赤と青の色した双剣を持つ男だろ?」 瞳の色を確認してはいないが、朱と紺のふたつの剣を言い当てられ、シェリルは素直に頷いた。 ネスは、やっぱりと溜息を吐き、げんなりした様に言う。  「あのさ……あの男は止めときな……?」  「え……どうしてですか?」 ネスの言葉に、不思議そ...

Battle Mermaid 12

 シェリルはしっかりとした強い瞳で、ネスを見据え、きっぱりと言い放った。  「やっぱり、ここで失礼させて頂きます。私は私の思いがあってここまで来ました。  恐怖と右目を失った激痛……今もまだ、目をつむればその瞬間が鮮明に呼び起こされます。  立つ事も危うい程の足の激痛にも襲われました。正直、今もまだ上手く立てません。  考えれば……ネスさんの言う事を聞くのが一番なのだと思います……。  でも、それじゃあ...

Battle Mermaid 13

  『ギャルルルルルル……』  『グルルゥウウウ……』  『グゲェェェェッ!』  『ギィ……ギギギキィ……』 突如シェリルの周りから聞こえた悪寒の走る声。そして、顔をしかめたくなる程の腐臭。 シェリルはゆっくりと当たりを見回す。 そこには、血の臭いを嗅ぎ付けた夜の番人達が獲物を前に涎を滴らせていた。  (アンデッド……肉が腐って蛆が沸いてる……。  気持ち悪いけど……元は人間だったんだよね。) シェリルはアンデ...

+ Battle Mermaid で遊んでみた + Part.2

 何か、また変なの見つけて来ました。   【 ゲームキャラクタージェネレーター 】 なる物を!! 当然の如く、いつも通り犠牲になるのはBattle Mermaidの皆様です。 今回は五人設定しなくちゃならなかったので、敵役のお二人にも参戦願いました。 意外と面白かった……。 だって……だって……ゲーム名が―――…   【 シャイニングシェリル 】 ……なんだもん……。...

Battle Mermaid 14

 鈍い音と共にシェリルの体がふわりと浮いた。  「―――…え?」 元居た場所にはアンデッドの鋭い爪が振り下ろされ、地面をえぐる。 シェリルは自分の身に何が起こっているのか分からず、綺麗な青色の瞳を点にする。 と、呆然とするシェリルの耳に、聞き慣れた声が聞こえてきた。  「大丈夫か?!!怪我は!?って、傷だらけじゃねぇか!!  くそっ……すぐ治療してやる、ちぃと我慢してろよ!!」 声のした方を見やると、額...

Battle Mermaid 15

  「どうしてっ……どうして貴方は私を助けてくれるんですか?!  勝手に飛び出て行った私の事なんて、放っておけばいいじゃないですか!  私が死のうと死ぬまいと、ネスさんには全く関係ないでしょう?!  なのに、な―――…むぐっ?!」  「は~ぃ、ストップ。」 ネスはシェリルの口を右手で塞ぐ。 ぼろぼろと止まる事無く流れるシェリルの涙を、ネスは優しく拭ってやった。  「あのねぇ、女を守るのは男の……えっと……何...

Battle Mermaid 16

 ネスの言う通り、辺りは囲まれていた。 シェリルの座る大樹を中心に、円形に配置されシェリルとネスを狙っている。 ネスは草むらから顔を出しているアンデッド達をしっかりと確認し、 どう対処するかを脳内で組み立てていく。 不意に、ネスの目の前に一匹のアンデッドが立ちはだかった。  「……?」 雰囲気の違うアンデッド。 肉の腐った臭い、飛び出る内臓、肌の変色した化け物としか言い様のない存在。 周りを囲むアン...

Battle Mermaid 17

 辺りは再び静寂に包まれた。響くのは力強いネスの足音だけ。 シェリルはネスの腕に抱かれ、心配そうな表情でネスを見つめていた。 アンデッドの群れに襲われ、ネスの槍とシェリルの魔法で事なきを得た二人は、 休息を取る事無く家に急いだ。 いつ、どの瞬間で襲われるか分からない今、一刻も早い森からの脱出を余儀なくされる。 道中、単体で現れたアンデッドを数匹倒し、遂に森の出口を見つけた。  「よし、後は浜辺だか...

Battle Mermaid 18

 皇国『リムドア』 剣や斧、ハンマーや槍等といった武器や防具を作り発展してきた大国。 国の中央に高くそびえ立つ宮殿の様な建物がある。 『皇帝』なる者が鎮座し、その他の政府関係者が集い、行政を行う場所、『皇宮』。 その皇宮を中心に、東は武具や薬品の揃う店が立ち並ぶ。 南は食糧店が列を成し、西はスラム街。 最下級の貧民が暮らす、皇国で一番危険な場所である。 北は一般市民が暮らす住宅街が存在し、さらに北...

Battle Mermaid 19

 皇国『リムドア』より40分程歩いた場所にある海。 日が上り、柔らかな日差しの降り注ぐ浜辺を、ネスとシェリルが歩いていた。 ネスは旅着なのか、胸当てと肩当ての付いた少し丈夫な服を着、 両手には指の出る黒い手袋をはめ、背に槍を背負う。  「ネス、カッコいい!」 無邪気な顔で思ったままを口にするシェリルを前に、小麦色をしたネスの顔が赤く染まった。  「ありがと……。」 ネスはシェリルと顔を合わす事無く礼を...

Battle Mermaid 20

 森を抜けると薄ぼんやりとだが皇国『リムドア』が見えた。 シェリルは初めて見る大国に心を躍らせる。 だが、皇国に辿り着くには眼前に隙間無く広がる砂の海、砂漠を横断しなければならない。 ネスはシェリルをしっかりと抱え直し、笑顔で言う。  「もうちょいで着くからな。単調な景色でつまんねぇだろうが、辛抱してくれ。」 そう言うと、ごつい手でシェリルの頭を一度だけ撫で、砂漠を歩き始める。 シェリルは辺りを見...

Battle Mermaid 21

 シェリルがよく眠っている頃、海底では大捜索が始まっていた。 いつもは静かな海底が、今日ばかりは人魚達が泳ぎ回り、魚達もうろたえている。  「ガドット様!南西の海はあらかた捜しましたが、シェリル様の行方は見当たりません!!」  「ガドット様!北の祠と東の祠を捜しましたが、シェリル様のお姿は……」 ガドットの前にひざまずき、次々と言う人魚達。 そんな人魚達に向かい、報告を静かに聞いていたガドットが遂に...

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筱

Author:筱
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管理人の筱 - シノ - と申します。

現在

『Battle Mermaid』

を綴っています。

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